#14 ロフトや東急ハンズ、100円ショップが持つリアル店舗の価値とは
D2Cブランドの品揃えが充実
単に検索して商品を見つけるだけなら、ECに優位性があります。しかし、実際バラエティショップの店舗に行ってみると、ECのプレーヤーから見ても、よい場所・よい商品棚だと感じます。その背景には、D2Cブランドの台頭があります。メーカーが自分たちで商品を直接販売するうえでマーケティングの観点から注目しているのが、まさにバラエティショップなのです。
自分たちの製品やブランドの「ファンをどこで見つければよいのか」と考えた際、総合スーパーやCVS、ドラッグストアなどはふだん使いの固定客が多いため、新しいものを発見しようというモチベーションの高いお客はどうしても少なくなります。しかし、バラエティショップであれば、新しいものを発見したいために定期的に来る客層が存在し、認知を得たり販路をつくったりすることにとても向いているのです。意外なものを“発見する”ことと単に“検索する”ことは少しニュアンスが異なり、D2Cブランドを中心に驚きのある商品を発見できるバラエティショップはECとうまく差別化できているのです。
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