独自MDと高効率の店舗運営で業績絶好調! ロフト・安藤公基社長が語る成長戦略
生活雑貨から健康雑貨まで幅広い商品を扱うロフト(東京都)。独自の品揃えや企画、エンターテインメント性の高い売場が若年層を中心に支持を集め、2年連続で過去最高益を更新した。
昨今は主流だった多層階の大型店から、ワンフロアの標準店や小型店など新たなフォーマットでの出店政策を推進し、全国で出店を加速させようとしている。今後の経営戦略を安藤公基社長に聞いた。
2年連続で過去最高益を達成
──コロナ禍では一時的に業績が落ち込みましたが、その後は好業績が続いています。
安藤 コロナ禍の2020年度は、営業損失22億円と初めての営業赤字に陥りました。会社が潰れてしまうのではないかという状況でしたが、21年度には6億円の営業黒字に転換し、23年度は42億円、24年度は68億円と営業利益は2年連続で過去最高を更新しています。コロナ禍からV字回復を遂げることができました。

──業績回復の要因はどのように見ていますか。
安藤 24年度は、既存店の客単価が前年度比で106.9%、客数は同103.7%と伸びています。インフレの影響で消費マインドが落ち込んでいますが、機能や用途だけではなく、遊び心があるエモーショナルな付加価値がある商品に対するニーズは上がっていると感じています。高質、高機能でデザインが美しいものを手に入れることで、暮らしを豊かにしたい。そういったお客さまのニーズを取り込むことができたと見ています。
また、急回復したインバウンド需要も客単価を押し上げました。
──とくに好調なカテゴリーはありますか。
安藤 全カテゴリーの中でいちばん好調なのは