イオン九州 、ウォルトと提携 注文から30分程度で食料品などの宅配開始へ
Woltは問い合わせに1分以内に返信する「神対応」が評判
Woltは北欧フィンランドで2014年に生まれたデリバリーサービスで、現在は23か国、180の都市でサービスを提供している。日本でのサービス開始は2020年3月で、19都道府県33都市でサービスを展開している。競合サービスであるUber Eats、出前館より後発で、日本での知名度でも2社に及ばないものの、サービスのクオリティと顧客満足度ではナンバー1という見方もある。App Store や Google Play では、「フードデリバリーアプリ最高評価」を得ている(8月20日現在)。
この評価を支えているのが、アプリのチャットサービスに寄せられるユーザーからの問い合わせやクレームに「1分以内に返信する」というレスポンスの早さだ。デリバリーサービスの配達員の交通マナーの悪さが世評に上ることも多い昨今、Woltは配達パートナーへの交通安全ルールの説明会と適性テストを行なったうえで登録している。さらに、2021年3月からは、背番号入りの配達バッグを導入した。Woltの公式サイトには次のようなコメントがある。「成長の背後には、多くの教訓と間違いがあり、それが私たちを今日の会社に形作っています」。
イオン九州はサービス開始キャンペーンでユーザー拡大を狙う
イオン九州はこの度のWoltとの提携にあたって、ユーザー拡大のためにサービス開始キャンペーンを行なう。期間は8月25日~9月7日で、既提携の6店舗すべてが対象になる。キャンペーンの特典には「2,000円以上の買い物で配送料無料」「1,500円の割引コードをプレゼント」などがある。
デリバリーサービスといえば、レストラン・飲食店のメニュー宅配が先ずイメージされるが、スーパーマーケットでの導入は今後深刻化する高齢化社会での買物難民問題のソリューションとして期待される。需要はコロナ禍の非接触サービスのニーズに留まらないだろう。