ウォルマート、TikTokの海外事業にオラクルと共同出資、合計で2割

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米ウォルマートは9月19日、米ソフトウェア大手のオラクルと共同で動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の海外事業に出資することで合意したと発表した。

 米ウォルマートは9月19日、米ソフトウェア大手のオラクルと共同で動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の海外事業に出資することで合意したと発表した。ティックトックを運営する中国のバイトダンス(北京字節跳動科技)は、中国以外のティックトック事業を統括する「ティックトックグローバル」を設立、この新会社にウォルマートが7.5%、オラクルが12.5%を出資する。米政府の承認を経て、株式取得取引を完了する。

 ティックトックは短編動画を投稿できるアプリで、バイトダンスによれば世界中で約20億回ダウンロードされている。米国でのアクティブユーザー数は約1億人いる。ユーザーの個人情報が中国に流出することなどを懸念し、ドナルド・トランプ米大統領は米国のティックトック事業を売却または別会社化するよう大統領令は発していた。ウォルマートは当初、米マイクロソフトと連携してティックトックの買収を目指したが、バイトダンスがマイクロソフトの提案を却下した。

 バイトダンスは今回の合意について、ドナルド・トランプ米大統領から暫定的な承認を得たと発表した。ティックトック・グローバルは米国に本社を置き、バイトダンスから独立した会社として運営される。5人の取締役のうち4人は米国人とする予定で、ウォルマートのダグ・マクミロンCEO(最高経営責任者)も取締役に就任する。

 米国内のユーザーの個人情報はオクラルのデータセンターに保存する。ウォルマートは、EC(インターネット通販)や商品配送、支払いなどオムニチャネル関連サービスをティックトックグローバルに提供することでも合意した。

 ティックトックグローバルは2021年中に株式公開を目指す。株式公開により、米国人株主の割合を増やす狙いだ。

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