「はま寿司」北京に初出店=日本産水産物禁輸もほぼ満席
【北京時事】回転ずし大手の「はま寿司」は17日、北京市初となる店舗を同市朝陽区の商業施設内にオープンさせた。中国では、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を受けた日本産水産物の禁輸措置が続いており、魚介類はいずれも日本産以外を使用。北京は日本の回転ずしチェーンの空白地帯で、お昼時には席がほぼ埋まるほどの客が訪れた。
北京在住10年の40代日本人女性は、娘(10)を連れ開店と同時に訪れた。「日本に帰国するたびすしを食べていたので、北京に出店してうれしい」と声を弾ませた。前日に日本旅行から戻ったばかりだという中国人女性(62)は、「日本でもすしを食べた。(処理水などの)敏感な話題には関心がない」としつつ、「(今回はサイドメニューの)温かい鍋物も食べたい」と語った。
はま寿司は2014年に上海に初出店して以降、広東省広州市や四川省成都市、天津市などに進出し、中国大陸では今回の北京で44店舗目。親会社であるゼンショーホールディングスの担当者は「北京でもすし人気は高く、ニーズに応えたい」と狙いを説明した。