2月の米貿易赤字、2.7%増=3カ月連続拡大
【ワシントン時事】米商務省が5日発表した2月の貿易統計(国際収支ベース、季節調整済み)によると、モノとサービスを合わせた貿易収支の赤字額は前月比2.7%増の約705億ドル(約9兆2400億円)だった。貿易赤字の拡大は3カ月連続で、高インフレを背景とした世界的な景気減速による輸出の不振が主因だ。
輸出は2.7%減の2511億5000万ドル、輸入は1.5%減の3216億8600万ドルだった。
国別のモノの赤字額(通関ベース、季節調整前)の上位は中国、メキシコ、ベトナムが続き、日本は6位。
中国政府は昨年12月に「ゼロコロナ」政策を解除したが、2月の対中貿易は輸出入いずれも前月比で二桁のマイナス。赤字額は24.5%減の約190億ドルと、2020年3月以来の低水準となった。