【三越伊勢丹】15年3月期に営業利益330億円の中計、新宿本店再開発
三越伊勢丹ホールディングスは5月10日、2015年3月期を最終年度とする3ヵ年の中期計画で連結営業利益330億円を目指すことを明らかにした。
旗艦店である伊勢丹新宿本店の大型改装を実施し、12年6月から13年春にかけて本館4~1階と地下2階を順次、改装オープンする。工事面積は約2万5000平方メートルで、約90億円を投資する。この大型改装によって3年で約50億円の増益を目指す。
そのほか、昨年10月からスタートして5ヵ月で5000人の会員を獲得した食品宅配サービス「三越伊勢丹エムアイデリ」などダイレクト事業、昨年6月に3年ぶりとなる新店「クイーンズ伊勢丹ふじみ野店」をオープンした食品スーパー事業、5月11日にクアラルンプール4号店をオープンした海外事業などでバランスよく利益を稼ぎ、営業利益を3年で100億円近く引き上げる。
同日発表した12年3月期の連結業績は、売上高が前期比1.6%増の1兆2399億円で08年4月に三越と伊勢丹が統合して以来、初めての増収となった。10年9月に増床オープンした三越銀座店が通年稼働して売上げ増に寄与した。宣伝費を中心に販売管理費を70億円削減したことなどで営業利益は2.1倍の238億円に伸びた。