高齢化・人口減・原発事故の影響受ける福島でかく闘う!ダイユーエイト流令和の成長戦略

千田直哉
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原発事故を経て、8年3カ月ぶりに再開業

100円ショップ「ワッツ」売場:フランチャイズ契約を結んだ。同一レジで精算が可
100円ショップ「ワッツ」売場:フランチャイズ契約を結んだ。同一レジで精算が可

 さて、621日、ダイユーエイトは、小高店(福島県南相馬市小高区大井字深町21)を開業した。売場面積約3290㎡、駐車台数238台、開業時間は9時~19時の概要。原発事故で休業していた旧小高店の立て替え出店だ。

 小高区は、2011年の原発事故後、167月には避難指示がほぼ全域で解除されていた。しかしながら、これといった商業施設は再開しておらず、それだけに住民の期待は大きく、83カ月ぶりの再開業前には300人が列をつくった。

 約3290㎡の売場には“ホームセンターらしい”商材のほか、自らが100円ショップ、ワッツ(大阪府/平岡史生社長)のフランチャイジーとして出店。同一のレジで精算でき、利便性を高めた。

食品売場:カバー付きの冷凍ケースを4台導入。バローの食品PBもいたるところに差し込まれている
食品売場:カバー付きの冷凍ケースを4台導入。バローの食品PBもいたるところに差し込まれている

 さらに目を引くのは約132㎡を割いた「食品売場」だ。カップ麺やスープ、お菓子、酒類などの加工食品にのみならず、冷凍食品や弁当、パンなど充実の品揃え。とくに弁当、おにぎり、サンドイッチは、プロ業者などから支持を受け、初日は売り切れた。

 ただ、この盛況を目の当たりにしても、浅倉社長の考えは固まっている。

「食品の導入は、最後の手段だ。当社の本業はあくまでもホームセンター。“ホームセンターらしい”主力商品でしっかり売上をつくっていきたい」と抱負を語った。

 

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