サミット

2023年度2ケタの営業増益で着地、次年度の純利益を上方修正
 東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県でSM(食品スーパー)を展開するサミットの2023年度(24年3月期)業績は、営業収益3489億円(同8.1%増)、営業利益60億円(同18.6%増)、経常利益60億円(同20.1%増)、当期純利益40億円(同3.9%増)と増収増益となった。

 好業績の要因は、商品価格の値上げが消費者に浸透し、既存店売上高伸長率が7.1%増と大きく伸びたことだ。全店ベースのカテゴリー別売上伸長率は、生鮮食品8.5%増、総菜7.4%増、ベーカリー16.9%増だった。ベーカリーが伸びたのは、改装によりベーカリー売場を導入した店舗が増え、新商品開発、主力商品の磨き上げが功を奏したためだ。23年度は、10月に新大塚千川通り店(東京都豊島区)、24年2月にららテラス HARUMI FLAG店(東京都中央区)を出店し、23年度末店舗数は東京都102店舗、埼玉県12店舗、神奈川県18店舗、千葉県6店舗の計138店舗となった。既存店改装は11店舗で実施した。

 三重県のSM、スーパーサンシ(三重県)のノウハウを活用するネットスーパーは、22年10月に砧店(東京都世田谷区)で開始以降、導入店舗を増やしており、24年度から導入ペースを上げている。利用拡大の施策として、子育てファミリー層の認知向上や行政との連携を進めるとしている。同社は23年度から「『頂(イタダキ)2025』~良い会社×強い会社=最強~」をテーマとする3カ年の中期経営計画を開始した。最終年度にあたる25年度の定量目標は、売上高3710億円、当期純利益83億円だ。具体策として、①MD(マーチャンダイジング)強化、②コストコントロール、③プロセスセンター(PC)&物流改革、④DX(デジタルトランスフォーメーション)、⑤改装・新店・建て替え推進の5項目を挙げている。24年度業績は、営業収益3700億円(23年度比6.0%増)、営業利益93億円(同54.9%増)、経常利益94億円(同54.1%増)、当期純利益59億円(同44.8%増)を見込んでいる。なお、当期純利益は中計で54億円を計画していたが、59億円に上方修正した。

 

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