大手NBは置かない! こだわりのMDで人気集める群馬のローカルSMとは
健康志向が高まりを見せる昨今、健康に配慮した商品を取り扱う食品スーパー(SM)が増えている。そんな中、他社に先駆けて健康提案を軸とした店づくりに取り組んできたのが、群馬県高崎市で「スーパーまるおか」を営むまるおか(群馬県/丸岡史明社長)だ。
先代の丸岡守氏(現会長)が「食は命なり」を経営理念に掲げ、安全・安心と味に徹底的にこだわった品揃えを追求。ほかの店とは一線を画したその販売コンセプトは評判を呼び、全国からお客が訪れる人気店に成長している。
NBはほとんど置かず品質と味を追求
まるおかは群馬県高崎市のJR「高崎」駅から、クルマで30分ほどの住宅街に位置する。2015年に目の前に「イオンモール高崎」がある現在の場所に移転。
当時は圧倒的な集客力を持つ巨大商業施設付近への出店を不安視する声が周囲から上がったが、まるおかの独自の品揃えと店づくりでイオンモールとは差別化できており、平日でも客足が絶えることはない。
とくに週末の土曜日には開店前から行列ができるほどで、県内や関東近郊に限らず、関西や鹿児島、北海道からもまるおかの商品を目当てに来店があるという。

スーパーまるおか
●所在地: 所在地群馬県高崎市棟高町1174-1
●営業時間: 11:00~20:00(日曜定休)
●電話番号: 0800-777-9977
145坪の小さなお店に、なぜ多くのお客が詰めかけるのか。その理由は、「おいしさと健康を追求する」という経営理念の下で、全国各地から仕入れた高品質かつ安全・安心な食品のみを販売するというコンセプトにある。味にも強いこだわりがあり、創業者の丸岡守会長は「どれだけ体に良いものでも、おいしくなければ続かない」と話す。

売場に並ぶのは、そうした基準で全国から選び抜いた生鮮食品や総菜、加工食品を中心とした約5000アイテムだ。一般的なSMで広く販売されているナショナルブランド(NB)の商品は、約15年前からほぼ置いていない。
取り扱う商品は取引先の生産者や問屋から口伝えで紹介され、丸岡史明社長は「おのずといい商品が集まってくる」と説明する。全国各地の商談会にも担当者を派遣し、地方の優れた商品も積極的に発掘。
そのうえで、丸岡会長や丸岡史明社長、担当者らで試食して味を確認し、店に並べるかを決めるのだという。丸岡会長は「『食のディズニーランド』のようで買物が楽しい、といった声をお客さまからいただいている」と誇らしげに話す。
生鮮・総菜にもこだわりPB開発も強化
実際に売場を回ると、一般的なSMではあまり目にしない商品が並ぶ。
たとえば入口すぐの青果売場に並ぶのは、
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