サミットストアエミテラス所沢店の売場づくりを徹底解説!

取材・文:阿波 岳(ダイヤモンド・チェーンストア編集部)
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サミット(東京都/服部哲也社長)は2024年9月24日、埼玉県所沢市に食品スーパー「サミットストア エミテラス所沢店」(以下、所沢店)をオープンした。西武鉄道の所沢車両工場跡地にできた大型商業施設「エミテラス所沢」の核店舗として出店した同店。この出店により、総店舗数は124店舗となった。

サミットストアエミテラス所沢店

サミットストア エミテラス所沢店

〒359-1124 埼玉県所沢市東住吉10-1
電話:04-2903-3301
西武新宿線、西武池袋線「所沢」駅から徒歩4分

埼玉で注目集めるRSC内に出店

 所沢店は、西武鉄道「所沢」駅西口から徒歩4分に位置する「エミテラス所沢」の1階にある。「エミテラス所沢」は、西武リアルティソリューションズと住友商事(いずれも東京都)が共同で行う所沢駅西口の再開発計画に基づき、広域集客型の商業施設として開業。4層構造で総店舗面積は約4万3000㎡、リージョナルショッピングセンター(RSC)に位置づけられる。アパレル専門店、書店、飲食店、映画館など142店舗のテナントが入居する。

 商圏人口は、半径0.5㎞圏内に4999世帯/9149人、1㎞圏内に2 万1 3 9 世帯/ 3 万8510人、1.5㎞圏内に3万5783世帯/7万587人。「所沢」駅周辺は、20~30代の単身世帯が多いが、近年は駅周辺でマンションの建設が進み、若いファミリー層が流入、世帯数と人口が大きく伸長している。かつて所沢市は大規模な住宅開発が行われ、団地や戸建てを中心に高齢者も多い。西武グループが開発を行った松が丘地区をはじめ、経済的にゆとりのあるシニア層が多いのも特徴だ。こうした商圏環境下、サミットとしては、全年齢層のさまざまな顧客ニーズに対応しながら、若いファミリー層をメーンターゲットに据えている。

広域からの集客で競合激戦区に挑む

 近隣の競合店としては、所沢店から北450mに「オーケー所沢店」、北西1㎞に「ヤオコー所沢有楽町店」、東1㎞に「ライフソコラ所沢店」がある。

 自社店舗は、南東4.5㎞に「サミットストアクルネ店」、北東5㎞に「サミットストア柳瀬川駅前店」があり、所沢店は自社のドミナントエリアとしては外れた場所に位置する。これまでのサミットは2㎞圏内の範囲を商圏としてきたが、今回の所沢店では施設内共用で1700台の駐車場を有することから、10~15㎞圏といった広域からの集客をめざす。

 サミットのRSC内への出店は、「桜木町コレットマーレ店」(神奈川県横浜市)、「テラスモール松戸店」(千葉県松戸市)、「テラスモール湘南店」(神奈川県藤沢市)に続いて4店舗目となる。所沢エリアは同社のドミナントエリア外となるが、これまでの3店舗の業績が好調だったことから、今回の出店に至ったという。

 所沢店の売場面積は1700㎡、取り扱いSKU数は1万1957SKUと標準的な広さと品揃えとなっている。

生鮮3部門で対面キッチンを導入

 売場を見ていくと、

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