小型店で都市部のプロ市場を深耕「コーナンPRO天神川高辻通店」

森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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写真で見る、売場フォーカス

1.高さ2700㎜の什器で豊富な品揃えを確保

プロ向けフォーマットの小型化を進める一方、品揃えを確保するため、今回、新たに高さ2700㎜の什器を採用した。写真は電動工具売場で、従来の同規模店よりも約140SKU多い商品を陳列できるようになった。

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2. 吹き抜け構造で開放感ある店内

入口から店の奥に向かって真っすぐ伸びる主通路。そこに沿うように金物や資材、工具などの売場を配置する。コンパクトな店舗ながら吹き抜け構造であるため開放感がある。

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3. エリアで異なる需要に応じた品揃え

資材売場の一角では、東寺南店にはなかった鉄筋、骨材、モルタル、砕石などの建築資材コーナーを設けている。出店でドミナントエリアを強化する一方、エリアによって異なる需要に応じた品揃えを行う。

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4. 関連販売しやすい売場配置を工夫

入口を背に主通路の左側は資材、右側は建築金物などの売場になっている。資材のうち木材の向かい側にはネジやクギなど消耗品のゴンドラを置いており、関連販売しやすい売場配置を工夫する。

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5. 地道な店舗運営で支持獲得めざす

オープン後、来店客の要望に耳を傾けて徐々に品揃えを充実する方針。地道な店舗運営により支持獲得をめざしている。資材売場の一角に並ぶ「米松角杭」は要望商品の一例。

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6. 品揃えの豊富さをアピール

1階入口すぐの場所にあるサービスカウンタの壁面の上部には、各種発電機を陳列している。このようにちょっとしたスペースでも積極的に活用、品揃えの豊富さを来店客にアピールする。

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7. 2階の作業衣料売場へ

階段で2階に上ってすぐの場所に配置するのは作業衣料売場。1階から2階へ続く階段の壁面にも商品を展示することで、2階への回遊を促している。

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8. まとめ買い需要にも対応するPB

ゴンドラエンドでは、プロ向けプライベートブランド(PB)「PRO-ACT」のシリコン剤を陳列し来店客にアピールする。バラ売りだけでなく、まとめ買い需要にも対応、箱売も強化している。

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9. 騒音対策向けの商品を提案

吸音、遮音効果のあるスポンジパネルを提案するコーナー。パネルで囲った空間にある鈴を使って、実際に効果を確認できる。「生活騒音対策始めませんか?」と記したPOPを添えていた。

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10. 需要量の多い商品は在庫を拡大

作業工具の替え刃など、とくに需要の大きいものについては、商品を掛けるバーを伸ばし在庫量を増やしている。さらに赤いテープで目立たせ、来店客にも売れ筋商品であることを知らせている。

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11. 洗面台、トイレなど住宅設備コーナー

2階の一角には、前回、京都市内に出した東寺南店にはなかった住宅設備コーナーを設けている。共同住宅向けの洗面台、トイレなどを扱う。商圏特性により品揃えを変えている

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12. 奥行きの浅いゴンドラを導入

ゴンドラの標準サイズは通常、奥行き450㎜だが、随所で300㎜タイプを導入。購買頻度は低くても品揃えする必要のあるカテゴリーで使用している。

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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