富裕層のニーズを満たす台北新店 最先端めざすビームスの台湾戦略とは
台湾ファッションの成熟をサポート
単に商品(モノ)を売るだけでなく常にカルチャーを楽しみながら、着る意味や価値までを意識させるのがビームスのアイデンティティ。親日国である台湾は、日本ファッションへの感度も高く、昨今は若者のおしゃれ度も急速に高まっているという。
「出店した当初はビームスを知らない人がほとんどだったが、この10年で大きく変わった」と原田氏。そこに貢献したのは、ビームス好きの台湾人スタッフの存在だ。ひときわおしゃれなスタッフが、ビームスの魅力を体現し、店頭で着実に浸透させていった。
今後は、イベント開催や企業間コラボなど、ビームスの強みを活かしつつ、台湾スタッフが得意なSNSも積極的に活用し、多角的に訴求。人材育成も強化しながら、カジュアルからさらにワンランク上のファッションを台湾に浸透させ、アジアにおけるビームスの存在感を改めて示していく。