ルルレモン、2年半ぶりの新店「青山店」オープン 世界初の取り組みと男性顧客増加の理由とは
デュアルジェンダーのフロアー展開
開放的な店内には、商品がユニセックスで陳列されている。レディスとメンズが混在するのは、世界的に見ても、めずらしい取り組みだという。
「最近では、女性のお客さまがメンズウエアを購入されるなど、必ずしも性別でゾーニングするのが正解とは言えなくなった。トライアルではあるが、新しいゾーニングのあり方を目指す新しい取り組み」(田島氏)。よりファッションを自由にするのが狙いだ。
また「当社の商品は種類が多く、しかもぱっと見では分かりづらい機能差がある。例えば、レギンスだけでも常時12種類程度あり、それぞれ、着圧や伸縮性、どのスポーツに向くか、履いたときの印象や機能、素材がまったく異なる。スタッフがお客さまのニーズをしっかりくみ取り、実際にお客さまに違いを体感してもらえるように心掛けている」(田島氏)
「エデュケーター」と呼ばれる同社のスタッフは、顧客の来店時に「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」と声をかける。顧客ニーズを探るための会話はもちろん、求められればトレーニング方法や近隣のヨガスタジオ、さらには近隣ショップの情報まで、さまざまな情報を提供(エデュケート)している。
来店者の店舗滞在時間は、平均で30−40分。グローバルで見ても突出して長く、「お客様がゆっくりリラックスして楽しんでいただいている証」とグローバルでは評価されている。