「2023年秋・冬」新商品、ロングセラーのブラッシュアップやリニューアル品が上位に

文:石山 真紀
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味の新奇性や用途拡大で新たなユーザーを獲得

 健康への関心が高まる中、減塩は中高年を中心に幅広い年代に刺さるテーマの一つだ。

 味の素冷凍食品の「白チャーハン」は、独自の減塩技術によりおいしさと減塩を両立させた冷凍チャーハン。直火焼豚と卵、白葱を使用したシンプルな具材・味付けで、塩分40%カット(同社従来品比)を実現した。「白チャーハン」1食分(250g)の食塩相当量は約1.8gとなっており、厚生労働省が推奨する1日の塩分摂取目標値の1/3以下。黒いパッケージの同社人気商品「ザ★チャーハン」とともに陳列することで冷凍ケース内でも存在感を放ち、新たな冷凍米飯カテゴリーの提案にもつながっている。

 ハム・焼豚部門およびベーコン部門では、プリマハムの連パックの新ブランド「スマイルUP! ロースハム(4連)」「同ハーフベーコン(4連)」がそれぞれ1位となった。「スマイルUP!」のブランドコンセプトは「おいしい笑顔が、毎日のしあわせを連れてくる。」。パッケージデザインは太陽や笑顔に見えるモチーフをアイキャッチとし、オレンジや黄色を配することで家族の笑顔があふれる楽しい食卓を伝えている。

 その他ソース部門で1位となった桃屋の「桃屋のおいしい唐がらしソース」は、日本人になじみ深い鷹の爪系と、刺激的な辛さとフルーティな辛さを持つハバネロ系の2種類の唐辛子を使用したペッパーソース。りんごを主原料とし、すりおろした野菜をバランスよくミックスすることでさわやかな後味を実現。さらにすりおろしにんにくとローストにんにくを加えることで、辛さの中にもコク深さや香ばしさが味わえる。

 ピザやパスタにかける従来のペッパーソースの使用方法だけでなく、カクテルソースやパスタソース、スープのベースなど料理の基礎調味料としての汎用性も高く、メニュー提案次第でさまざまなクロスM Dが展開しやすい点も魅力となっている。

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