ガーデニング薬剤部門第1位は アース製薬の殺虫・殺菌剤
マーケット&プロダクト
構想12年。花用の殺虫殺菌剤を開発、園芸ビギナーでも使いやすいと評判

アース製薬の家庭園芸用品「アースガーデン」シリーズから2022年1月20日に発売されたのは、幅広い種類の花・観葉植物・庭木の病害虫に使える殺虫殺菌剤「花いとし」と、野菜・果樹の病害虫に使える「野菜うまし」。すばやく効き、効果が1カ月持続することから、園芸ファンはもちろん園芸ビギナーの強い味方になっている。
コロナ禍の巣ごもり需要により22年の園芸市場は対前年比約105%と拡大した。園芸の主要年代層は60代以上のシニア層だが、コロナ禍で約250万人が新たに園芸を開始。その内の約8割が20〜40代の若年層と予測される。
こうした状況から、アース製薬が課題に掲げるのは、一過性のブームで終わることがないよう、新規ユーザーの定着率アップを図ることだ。育て方がわからなかったり虫がついて枯らしてしまうなどして離脱することがないよう、ユーザー目線に立ってわかりやすさを重視している。
中でも、「花いとし」は構想から12年の歳月をかけて開発したこだわりの商品だ。事前に自社で行った調査によると、園芸ファンが殺虫殺菌剤を購入する際の最大の決め手は「自分が育てている植物につく虫や病気に効く"専用品”であるかどうか」だという。それにもかかわらず、該当商品をうまく見つけられず悩んでいる人が多いことが消費者調査でわかった。
そのためパッケージの中央に「花」と明記し、だれもが一目で「花用」だと見分けられるデザインにした。

使いやすさも重要なポイントだ。花栽培の困り事を解決するべく、数ある有効成分の中から最適なものを選定。AL剤では、初めて配合する有効成分の安定性を追求し、ようやく製品化までこぎ着けたという。また、「野菜うまし」は収穫前日まで使うことができる作物が多いため、園芸ビギナーはもちろん、野菜をおいしく育てたいすべての園芸ファンに寄り添う。
こうした親しみやすいネーミングやパッケージは新規ユーザーに刺さり好調に推移している。両商品のプロモーションは紙媒体やSNS、WEBの記事広告など幅広く展開することで顧客接点を増やしていく方針だ。

ホームセンターバイヤーが選ぶ年間ヒット商品2023 の新着記事
-
2023/03/16
エクステリア物置部門第1位は 田窪工業所のスタイリッシュなライフスタイルを表現した物置 -
2023/03/14
DIY塗料部門第1位は アサヒペンの「手で塗れる塗り壁材」 -
2023/03/14
ガーデニング肥料部門第1位は ハイポネックス ジャパンのヒット商品に! -
2023/03/13
ガーデニング除草剤部門第1位は レインボー薬品の除草剤!長い除草効果がヒットの要因に -
2023/03/10
ペット観賞魚フード部門第1位は キョーリンの上位クラス観賞魚フード -
2023/03/09
ガーデニング薬剤部門第1位は アース製薬の殺虫・殺菌剤
この特集の一覧はこちら [7記事]
関連記事ランキング
- 2025-12-04大黒天子会社の西源、新潟市内3店舗目のラ・ムー出店へ【今週の大店立地法速報】
- 2025-11-28連載 小売業とM&A 第8回:ホームセンターにおけるM&A活用の方向性
- 2025-11-06流通・小売DXリーダー3氏が語る 競合から共創で業界をアップデートせよ
- 2025-11-13HIヒロセ村上文彦社長インタビュー、PRO業態を新たな成長ドライバーに
- 2025-11-20ロイヤルホームセンター中山社長、「人」による差別化でホームソリューションセンターをめざす
- 2025-11-27急拡大するリカバリーウエア市場を攻略する
- 2025-06-26エンチョー、DCM傘下へ 予想を覆した衝撃のM&A
- 2025-11-27ホームセンター月次実績=2025年10月度
- 2022-08-29アークランズ誕生でビバホームが消滅へ……吸収合併が意味するところとは
- 2025-08-21アークランズの新業態 こだわり抜いた1600坪




前の記事