堅調に推移するシチュー市場、喫食機会増加でさらなる拡大のチャンスを掴めるか?

石山 真紀(フリーライター・売場研究家)
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シチュールウカテゴリーの金額PI月別推移

ホワイト・ビーフに続く定番チーズ系シチュー

 クリームシチューとビーフシチューの2アイテムで長らく市場を支えてきたシチュールウのカテゴリーだが、近年はフォンデュのようにパンや野菜をルウにつけて楽しむことを提案するハウス食品の「北海道フォンデュシチュー」や、スイス産ラクレットチーズに加え、2種のチーズを焙煎して焦がすことでチーズの濃厚な旨みと香ばしさを引き出したエスビー食品の「濃いシチュー<焦がしラクレットチーズ>」のように、チーズの味わいを前面に打ち出したシチュールウも人気を集めている。

 またエスビー食品では期間限定商品として国産紅ずわい蟹と濃厚ベシャメルソースの贅沢なおいしさが楽しめる「濃いシチュー<カニクリーム>」を発売。冬の贅沢食材である蟹を使用した特別感のある限定メニューで新たな客層に訴求する。

 一方、ハウス食品では新ブランドとして、シチューとスープを掛け合わせた“おかずスープの素” 、「S t e w P〔シチュープ〕」を立ち上げた。キャベツや玉ねぎ、鶏肉といった家に常備することの多い野菜や肉類を加えるだけで、食べ応えのある具だくさんのスープがつくれることをコンセプトとしており、海老の旨みとバジルの香り、トマトの旨みがきいたクリーミーな味わいが楽しめる<ビスク風おかずスープの素>と、唐辛子の辛みや八角などの香りがほんのりきいた<参鶏湯風おかずスープの素>の2アイテムをラインアップする。

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