カテゴリーフォーカス:チリワイン、コストパフォーマンスの高さが支持集め堅調な市場拡大が続く

ライター 山田陽美
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メルシャン、「フロンテラ」大容量の品揃え拡大でヘビーユーザー化を促進=注目メーカーマーケティング

世界中で愛される定番ブランドの「フロンテラ」。今春にはパッケージのリニューアルを行い、さらなるブランド力強化を図った。秋に向けては好調のピノ・ノワールの大容量をラインアップし、ワインユーザーのニーズに対応する。一方、「カッシェロ・デル・ディアブロ」は、最需要期に向けてプロモーションを強化し、認知を高めていく。

ン「フロンテラ ピノ・ノワール」1500mlと「フロンテラ プレミアム」

「フロンテラ」の第3の柱としてピノ・ノワールを育成

 豊富なラインアップとフレッシュでバランスがよく飲み飽きない味わいが魅力の「フロンテラ」。手頃な価格で本格的な味わいのデイリーワインとして多くのファンから支持されている。とくに大容量が好調で、2019年は対前年比29%増と大きく伸長*。ワインユーザー化がさらに進んでいる。

また昨年3月に発売した「フロンテラ ピノ・ノワール」も好調で、3月~6月の累計では前年比68%増と成長している*。渋味の少ないやわらかい味わいの芳醇な赤ワインで、食事とも合わせやすい。ユーザーからは「手頃な価格なのに本格的な味わい」と、高く評価されている。

 ピノ・ノワールの好調を受け、この秋には1500mlの大容量をラインアップ。19年10月の消費税増税時に大容量商品の購入意向が高まったことから、今年10月の酒税改定時にも同様に大容量商品に需要拡大が期待できそうだ。同社では「フロンテラ」の第3の柱としてピノ・ノワールを育成していく考えだ。

 一方、厳選されたブドウと収穫・醸造方法にこだわったワンランク上の「フロンテラプレミアム」も好調。799円までのワインカテゴリーが微増なのに対し、同ブランドのカベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネは市場の伸長を大きく上回って推移している。「おうち時間」を充実させたいニーズが高まり、ちょっと贅沢なワインが求められているようだ。

 こうしたニーズが今後も続くことが予想されることから同社では、いつもの総菜やお肉を簡単にアレンジしたレシピとプレミアムシリーズのワインでプチ・プレミアムな時間を楽しめることをSNSで発信し、購買を促進する。秋のレシピは“食欲の秋”にぴったりな簡単でワインがすすむエンタメレシピ新作3品を追加。SNSでの情報発信で購買意欲の高まったユーザーを最後の購買までつなぐため、店頭と連動するツールを用意した。首掛けPOPのQRコードから特設サイトへ誘導し、購入後も情報接点の場をつくり、リピート購入につなげていく。

※メルシャン出荷出積

潜在ユーザーに向けてデジタル広告を配信

 量販店のワインの1000~1499円カテゴリーを牽引しているのが「カッシェロ・デル・ディアブロ」。過去4年間で、デジタル各媒体を活用し、集中的に広告を投下してきたことで間口を拡大させ、多くの人から選ばれるブランドとなっている。

 この秋は、潜在ユーザーをターゲットに、「悪魔の蔵の伝説」を訴求したデジタル広告を配信し、購買を促進する。また、カッシェロ・デル・ディアブロLINE公式アカウントの“友だち登録者”が累計1.5万人を突破したことから、継続的に情報を発信していく。このカッシェロ・デル・ディアブロLINE公式アカウントから応募するオープンキャンペーンを8月7日~12月31日まで実施。ファン層を拡大し、継続的な情報発信を行い、購買喚起を図る。

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