カテゴリーフォーカス:フリーズドライ、軽くて長期保存ができ栄養の損失が少ないFD食品に注目

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局 文=山田陽美(ライター)
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注目メーカーマーケティング アスザックフーズ

果肉たっぷりの「牛乳でつくる飲むデザート」が好調

フリーズドライ図

 乾燥食品のパイオニアとしてフリーズドライを中心に展開しているアスザックフーズ。フリーズドライ製法を生かし、人に喜ばれる新しい商品を開発し市場を活性化してきた。そのひとつが2003年に発売した「牛乳でつくる飲むデザート」シリーズ。お湯での調理が常識だったフリーズドライ業界の中で、冷たい牛乳で溶かす技術は初。冷たい牛乳を注ぐだけで果肉たっぷりのデザートが楽しめる。

 2018年には一部の地域でテレビCMを投下したことで認知が広がった。また、子供と一緒にデザートをつくる楽しさがあるため、新型コロナウイルス感染拡大による“巣ごもり”需要により、5月は前年同月と比較して1.8倍にまで拡大している。

 今年も6月まで一部エリアでテレビCMを投下するほか、今後は新型コロナの状況を踏まえながら、店頭での推奨販売を提案していく考えだ。また、牛乳売場との関連販売も効果的なことから、牛乳売場で展開できるハンガー什器なども用意している。

 一方、卵一個を加えて電子レンジで2人前の茶碗蒸しがつくれる「たまご1個で茶碗蒸しの素」も発売当初から売上が伸びている商品のひとつ。茶碗蒸しを家庭でつくるのはなかなか難しいが、同商品なら電子レンジで簡単に本格的な味わいの茶碗蒸しがつくれる。50~60代の女性からの支持が高くなっている。

 茶碗蒸しの最需要期である11~12月を目安に一部地域でテレビCMを投下するほか、卵売場で関連販売が可能なハンガー什器を用意して提案していく。同社ではユーザーニーズに対応したフリーズドライの新たな商品を引き続き提案していく考えだ。

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