ゴルフウエアに本格参入のワークマン 上方修正で見据えるゴルフ1000億円市場での未来像

油浅 健一
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コストがかさみがちなゴルフ関連の支出をセーブ

スウィングトーション
滑りにくくフィット感抜群のゴルフシューズ「スウィングトーション」

 どんな分野も例外はなく、「高機能・低価格」を徹底する同社。とりわけ費用が嵩みがちなゴルフ関連アイテムは、同社の真骨頂を発揮しやすい領域といえる。

 フェアウェイを長時間移動することで、日差しや寒冷、発汗、防寒などへの高い機能性が求められるだけでなく、スイング時には生地への負荷も大きく、そうしたハードな動きへの機能性も、ゴルフウエアには求められる。シューズもしかりだ。

作業着メーカーとして蓄積したノウハウをゴルフに最適化

 後発メーカーにとって、ゴルフウエアへの参入は決して容易ではない。それでもワークマンには作業着メーカーとして培った、過酷な環境に耐えうるアパレル製造のノウハウが豊富に蓄積されている。

 加えて、昨今はワークマンプラスの立ち上げで、デザイン力も飛躍的に向上。ゴルフウエアに不可欠なファッション性、デザイン性にも十分対応できる。それでいて、価格は市場平均の3割程度となれば、売れない要素を考える方が困難だ。

「やはり価格面が訴求ポイントとして非常に大きいと思っている。ワークマンはもともと低価格で高機能なウエアをつくってきた下地があり、それをちょっとゴルフ向けに振っていったら、そういうものを求めているお客さんが非常に多くいらっしゃった。そこがうまく噛み合ったのだろう」と北村氏は分析する。

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