[ベルリン 27日 ロイター] – スウェーデン家具大手イケアグループは、インテリアデザインを視覚化しながら商品の購入を可能とする新アプリをリリースした。
イケアは、郊外の大規模店舗での商品販売に軸足を置くビジネスモデルからオンライン販売を拡充させる戦略への転換に注力しており、顧客が店舗を訪れなくても、アプリを通じイケアの販売する商品を使って自宅の部屋作りをしながら商品を注文できるようにする。
例えば、顧客が自分の椅子にスマートフォンをかざすと、異なる模様や色を比べたりすることが可能となる。
イケアは2017年に部屋作りのできる拡張現実(AR)アプリを導入したが、商品の購入はできなかった。
同社のデジタル部門を統括するバーバラ・マーティン・コッポラ氏はロイターに対し「新アプリは実店舗とオンライン販売双方の顧客体験を結び付ける」と説明した。
新アプリは当初フランスとオランダでリリースし、年末までに米国やドイツ、中国などの8市場で展開する見通し。