ヘアカラー市場、セルフカラーリングしやすい泡タイプの白髪染めが好調
派手過ぎないくすみカラーが人気
一方、黒髪用カラーリング剤カテゴリーの21年4月から22年3月の期間通算の金額PIは、前年比4.4%減の99.52円、数量PIは同5.9%減の0.16となった。月別の金額PI推移をみると黒髪用カラーリング剤は白髪用カラーリング剤に比べて変動が大きく、21年5・6月は前年を2ケタ減と大きく割り込んでいるが、8月から11月は前年を上回り、とくに10月は2ケタ増となっている。
黒髪用のカラーリング剤については近年、アッシュ系やくすみカラーといった色味が若年層に好まれている。
ダリヤでは黒髪用ヘアカラーリング剤「パルティ」ブランドからクリームタイプで染めるカラーリングクリーム「パルティ スモーキーティントカラー」を発売。乾いた髪に塗り10分待つだけという手軽さは、カラーリング初心者でも受け入れやすい。さらに「チャコールグレー」や「シーベットブルー」など派手過ぎないカラーバリエーションにより、社会人や学生など髪色に制限があるユーザーでも、ニュアンスのある風合いが楽しめる。
カラーリング剤は同じブランドでもコンセプト別でさまざまな剤形・色種の商品を出しており、自分に合った商品を選び出すことが難しいカテゴリーでもある。カラー見本をはじめ剤形別の特徴や正しい使い方、シーン別の訴求により、お客の購買意欲を高めていきたいところだ。