ヨーグルト市場、コロナ特需の反動で21年は前年割れ、8月以降は回復基調
ドリンクヨーグルトはコロナ特需の反動で大きく前年割れ
ドリンクヨーグルトの期間通算の金額PIは、8443円で対前年同期比9.5%減。20年はコロナ禍による健康意識の向上で、機能性ヨーグルトの需要が高まり、その反動で21年は前年割れ。とくに3~5月、12~1月は2ケタ減となった。機能性ヨーグルトはブランドによって大きく明暗が分かれた。
ドリンクヨーグルトは機能だけではなく、おいしさでも支持されており、朝食のほか仕事や家事の合間、小腹が空いた時などに利用されている。よつ葉乳業では、北海道産生乳からつくった脱脂濃縮乳、濃縮バターミルク、クリーム、砂糖のみを使用した「北海道のむバターミルクヨーグルト」をこの春に新発売。酸味の少ないミルクのおいしさが味わえるデザートタイプののむヨーグルトだ。また、北海道産乳原料でつくったヨーグルトを濃縮することでたんぱく質を強化した「北海道のむヨーグルト朝のミルクたんぱく」を発売。主食に偏りがちな朝食に、同商品を加えることでたんぱく質が摂取できることを訴求している。
明治では、のむヨーグルト「明治ブルガリアヨーグルト」ブランドから、甘さと酸味のバランスがよい〈脂肪0〉と、低糖・低カロリータイプの〈低糖・低カロリー〉、カルシウムと鉄分を配合した〈カルシウムと鉄分〉、乳素材だけでつくった〈無添加プレーン〉を発売した。さまざまな食シーンで取り入れられるラインアップ強化で、市場を盛り上げていく。