単価アップ+差別化!プレミアム感ある「肉総菜」の開発方法を具体的に解説
新型コロナウイルス(コロナ)感染拡大下での生活が長期化している。外食がかつてのようにできないなか、とくに食品スーパー(SM)の精肉部門ではその代替需要を獲得していきたいところだ。今回は伸びしろの大きい焼き肉商戦、そして夏の盆商戦を盛り上げるための具体的な方法を解説する。
鍋にスペアリブ!?肉を“ワイルド”に味わう価値を訴求
コロナ下での生活もいよいよ3年目に突入した。人々が外食を控える動きが続いているが、食品スーパー(SM)における焼き肉商戦の盛り上がりはあまり見られない。
こうしたなかSMの精肉部門は、アフターコロナを見据えるよりも、目先のウィズコロナでの成長をめざすべきだ。ポイントになるのは、コロナ下のアウトドア・バーベキューをさらに盛り上げ、自宅で焼き肉を楽しむ「おうちバーベキュー」にもつなげることだ。現在、油跳ねの少ない焼き肉コンロやバーベキューコンロ、ガスボンベ式の焼き肉コンロなどの調理機器の売れ行きもよい。関連グッズも含めたトータルな焼き肉商戦の計画が求められる。
焼き肉商戦を盛り上げるに当たっては次のようなストーリーで売場を展開したい。5月の大型連休を今年の焼き肉商戦における「第1次ピーク」に、7月後半から8月を「第2次ピーク」とする。とくに2つ目のピークにどこまで売上や客単価を伸ばせるかで、年間の焼き肉商戦の勝敗が決まる。6月、7月を、ホップ、ステップの時期と位置づけ、8月のジャンプでがっちりと実績が出せるようにしたい。
焼き肉には、シーフードや野菜などさまざまな商材がある。中心となる精肉部門では、素材である肉を思いっきり、ワイルドに味わうという価値をアピールしたい。そこで、今年の焼き肉商戦のテーマには、「骨付き肉」のおいしさを、アウトドア、さらに自宅でも楽しむ食シーンを提案したい。
骨付き肉の代表アイテムといえば、
店長必読!売場づくりと販促の教科書 の新着記事
-
2024/11/30
25年春、総菜MD提案!「麺メニュー」を深堀せよ! -
2024/11/30
鮮魚部門2025年春の売場づくり提案!3月は国産サーモンに注目せよ -
2024/11/29
焼き肉商戦は新商品で先手を取る!食べ方を含めた商品の提案を -
2024/11/29
相場高に負けない!青果部門、2025年春の売場づくり、販促提案! -
2024/11/08
基本を徹底しつつ健康を意識した売場づくりで差別化を図る! -
2024/11/08
専門家がヤオコー久喜吉羽店を徹底分析!斬新な鮮魚改革と意外な課題とは
この連載の一覧はこちら [125記事]
関連記事ランキング
- 2024-11-08怒濤の出店で1兆円が見えたロピア!大きな進化と懸念される副作用とは
- 2024-11-07「Foods Park」の17店舗目はイオンの跡地に居抜きで出店!
- 2024-11-18レシートは語る第15回 まもなく関西進出のオーケー、データでわかる競争力と成功のカギ
- 2024-11-0633億円めざすマミーマート、生鮮市場TOPセキチュー上尾店徹底解説
- 2024-11-12価格訴求から価値提案にシフト?「岡崎エルエルタウン店」で見られたロピアの進化
- 2024-11-08専門家がヤオコー久喜吉羽店を徹底分析!斬新な鮮魚改革と意外な課題とは
- 2024-11-18既存店の数字が良い企業は実践!競合スーパーが進出しても影響を受けない方法
- 2024-11-08店舗網とM&Aの歴史が丸わかり!最新ロピア勢力図MAP!
- 2024-11-20子育て世代をターゲットにするヤオコー川口SKIPシティ店の最新MDを徹底解説
- 2024-11-13繁盛店は80億円!ロピア、強烈な販売力支える「100%現場主義」の正体とは