実践ウェザーMD #5 21年3月は低温傾向の時期あり、ホットメニューの扱いに注意!注目カテゴリーは?
2021年3月の予報
次に2021年3月の予報のポイントをまとめます。3月は図表③、④のように、
・関東甲信・北陸から九州にかけての地方では平年並
・北海道では平年並か高め
・東北地方では平年並だがブレるとすれば高温方向に
・沖縄・奄美地方では平年並だがブレるとすれば低温方向に
という予報になっています。
降水量は近畿以西の太平洋側で平年並か少なくなる可能性が示唆されていますが、基本的には全般におおむね平年並という前提で計画を組んでいただくとよいかと思います。
2021年3月、ウェザーMD上のポイント
3月は18年から20年にかけて3年連続で全国的な高温となりました。寒気の南下が少なく、時期によって気温が大きく上下することもあまりなかったため、比較的穏やかだったのが特徴です。
それに対して、今年はほぼ平年並となる予想です。3月の気候は「三寒四温」と表現されます。ずっと高温傾向/低温傾向が続くわけではなく、気温が高い日、低い日が繰り返され、月間のトータルでデータを振り返ると平年並となる、と考えていただくとよいでしょう。
つまり、ここ3年とは少し異なる販売動向を想定しておくべきです。具体的には以下のような可能性です。これらの項目への対応策を考え、準備しておくことをおすすめします。
☆直近3年に比べると気温上下の波が大きく、寒暖差が激しい
→高温傾向の時期と低温傾向の時期で臨機応変にメリハリの効いた売場づくり、商品提案を行うといった柔軟な対応力が求められます。
☆この時期は春夏物の販売数の伸びが例年よりやや鈍くなる
→夏物商品の動きが鈍いことを想定した販促方法を考えたり、代替提案商品を用意したりといった準備が有効です。
☆低温傾向の時期があり、ホットメニューのニーズが一時的に戻る
→早い時期に冬物商品(ホットメニュー)の在庫を圧縮しすぎないよう、直近に発表される1か月予報などを参考にしながら在庫管理を行うと良いでしょう。
☆桜の開花は、極端に早かったり遅かったりすることは考えにくい
→当地での桜の開花平年日を把握し、開花平年日以降2週間程度が花見のピーク期と仮定した計画を立てると良いでしょう。
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