ユーロ圏CPI、10月改定値は前年比-0.3% 3カ月連続の低下
[ブリュッセル 18日 ロイター] – 欧州連合(EU)統計局が発表した10月の消費者物価指数(CPI)改定値は前年同月比0.3%低下した。3カ月連続の低下で、4年ぶりの低水準に並んだ。
速報値から修正はなかった。エネルギー価格が前年同月比で8.2%低下した。9月のCPIも、前年同月比で0.3%低下していた。
10月のCPIは前月比では0.2%上昇した。
品目別では、食品・アルコール・たばこ価格とサービス価格がCPI上昇率をそれぞれ0.38%ポイント、0.19%ポイント押し上げる要因となったが、エネルギー価格が0.81%ポイント押し下げる要因となった。
エネルギーを除く工業品も、CPI上昇率を0.03%ポイント押し下げた。
欧州中央銀行(ECB)がコアインフレ率と呼ぶ未加工食品とエネルギーを除いた指数は前月比0.1%上昇、前年比0.4%上昇。
未加工食品とエネルギーに加え、アルコール、たばこを除いた指数は、前月比0.1%上昇、前年比0.2%上昇だった。
ECBは中期的なインフレ率目標を「2%を下回るが、2%に近い水準」としている。
国別では、スロバキアのCPI上昇率が1.6%で最高。次にオランダの1.2%、オーストリアの1.1%が続いた。
CPIの低下率が最も大きかったのはギリシャの2.0%。次にエストニアの1.7%、アイルランドの1.5%が続いた。
ドイツとイタリアではCPIが低下。フランスは0.1%の上昇にとどまった。