需要急減で踊り場を迎えた米ゴーストキッチン市場の今後

R2Link代表:鈴木 敏仁
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 2021年までウォルマートのEコマース責任者だったマーク・ロリーは退任後に、連続起業家としての手腕や資金力を背景にテクノロジー企業への投資や都市開発など複数の事業を手がけている。そのなかでもとりわけユニークなビジネスモデルとして私が注目していたのがゴーストキッチンのワンダー(Wonder)だ。

 簡単な調理機能を備えたフードトラック(日本でいうキッチンカー)を用意し、半調理した素材を注文者の家やオフィスまで運び、配達先の目の前で完成品をつくり、出来立ての料理を届けるというシステムである。

 創業したのはロリーの弟で、ロリーは経営を引き継いだらしく彼が立ち上げた企業ではないのだが、こういう今までに存在しないが、しかし考えてみるとなるほどと膝を打つようなビジネスをつくろうとする点に連続起業家の精神を垣間見るのである。

ミールキットの流行も一段落

 残念ながら

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R2Link代表

在米40年、現在はロサンゼルス在住。小売業界ジャーナリスト。年間訪問店数はのべ600店舗超、現場検証に基づいた分析をモットーとする。

著書

『ソリューションを売れ!』(ニューフォーマット研究所)
『誰も書かなかったウォルマートの流通革命』(商業界)
『アマゾンVSウォルマート ネットの巨人とリアルの王者が描く小売の未来』(ダイヤモンド社)

 

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