中国2番手スーパーのRT マートが復活賭けて挑む巨大な「次世代店舗」とは

2021年以降、中国の食品スーパー(SM)業界は、多くの企業が業績悪化に頭を抱える状況となっている。
業界第2位の台湾系SMチェーンであるRTマートも例外ではないが、同社は新業態「大潤発2.0」を“次世代店舗”と位置づけ、この苦境を乗り越えようとしている。すでに江蘇省無錫市に1号店を開店し、22年内に30店舗を展開、同時に旧型店を70店舗閉店する計画だ。最終的に400店舗超の全店舗を大潤発2.0に置き換えていく。
大潤発2.0の最大の特徴は店舗面積が広大な点で、1万4000㎡(サッカー場2つ分)が標準サイズになっている。店舗面積を大幅に広げた一方で、取り扱いSKU数は従来の約3万から2万5000に縮小している。
消費者の“保守化”が開発の背景に
コロナ禍以降、2つの大きな消費行動の変化が起きているとRTマートは見る。1つは、人々が密集する場所を避けるようになったこと、もう1つは
1 2
チャイナ&アジアトレンド の新着記事
-
2025/12/04
中国の「ラッキンコーヒー」、満を持してのNY進出も苦戦のワケ -
2025/11/05
中国でも主流に?アリババがタッチ決済で描くシェア拡大戦略 -
2025/10/04
「ラブブ」の大ヒットに沸くも毎日が正念場? 中国玩具メーカーの“憂鬱” -
2025/09/04
中国でも増殖する小型スーパー 競争の軸は「30分配達」 -
2025/07/19
EC プラットフォーマーとお客を取り合う!? 中国で進む 買物の“ AI 化” -
2025/06/20
EC特有の不良在庫リスクを削減! 中国EC大手・京東が描く「再商品化」の新スキームとは?
この連載の一覧はこちら [58記事]
関連記事ランキング
- 2025-12-04ウォルマートが生鮮にRFID導入 アマゾンは食品の新PBを発売
- 2024-11-25テキサス州だけで売上6兆円近く!最強スーパー、H-E-Bとは
- 2025-11-22米EC市場で注目度上昇!「カンバセーショナルコマース」とは
- 2023-06-08コロナ禍もコロナ後も強い成長!米国小売業ランキング&分析2023
- 2023-10-06オランダ最大の小売企業「アルバート・ハイン」に今注目すべき理由
- 2024-07-05あのチェーンも導入!食品スーパーの「量り売り」、成功の秘訣は?
- 2025-09-23意外にも台北初出店!ロピア台湾6店舗目「ららぽーと南港店」の売場をレポート
- 2019-06-25PB商品製造からスタートして韓国で人気沸騰 PBメーンの人気スーパー「no brand」
- 2019-12-13米クローガー、ウォルグリーンと共同仕入会社を設立、提携関係を深化
- 2020-01-29潮目の英・老舗デパート「ジョン・ルイス」がイノベーションアワード最高賞 を獲った理由




前の記事
