ファーストリテ、営業利益予想は64%増 コロナ収束に向かう前提
[東京 15日 ロイター] – ファーストリテイリングは15日、21年8月期の営業利益(国際会計基準)が前年比64%増の2450億円になりそうだと発表した。下期に新型コロナウイルスの影響が収束していくとの想定に基づいている。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の平均は2461億円。
上期は、東南アジアや欧米で、新型コロナの感染拡大を受けた行動制限や旅行需要の減退といった影響が継続すると想定し、減収を見込んでいる。会社予想は、各国・地域での通常営業を前提としている。
20年8月期の営業利益は前年比42%減の1493億円だった。市場予想は1397億円。下期に各国・地域で数カ月間の店舗臨時休業や外出自粛による客数減少があり、大幅な減収・減益となった。店舗などの減損損失を、通期で230億円計上した。純利益は同44.4%減の903億円だった。
売上収益は同12.3%減の2兆0088億円だった。ユニクロ事業の売上収益は、国内が同7.6%減の8068億円、海外が17.7%減の8439億円だった。Eコマース(電子商取引)は、国内が同約3割増の1076億円、海外が同約2割増となった。