米3M、第1四半期45%増益 新型コロナでマスク需要急増

ロイター
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3Mのマスク
米複合企業スリーエム(3M)が28日発表した第1・四半期決算は約45%の増益となった。新型コロナウイルスのパンデミックに伴い医療用マスクの需要が急拡大した。ミネソタ州メープルウッドで3月撮影(2020年 ロイター/Nicholas Pfosi)

[28日 ロイター] – 米複合企業スリーエム(3M)が28日発表した第1・四半期決算は約45%の増益となった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴い医療用マスクの需要が急拡大した。

3Mの株価は午前の取引で一時約5%上昇した。

同社帰属の純利益は12億9000万ドル(1株当たり2.22ドル)と、前年同期の8億9100万ドル(同1.51ドル)から増加。調整後ベースの1株利益は2.16ドルと、リフィ二ティブのまとめた2.03ドルを上回った。

純売上高は2.7%増の80億8000万ドル。

地域別の売上高はアジア太平洋が5.4%減、欧州・中東・アフリカが2.1%減。一方、米国は10.1%増加した。

マスク製造で世界最大の3Mは1月、医療用マスク「N95」の世界生産を年間11億枚に倍増する計画を示していた。

新型コロナ感染拡大に伴う不透明性から、2020年の業績見通しを撤回。5月以降は月次ベースの売上高実績を発表する方針を示した。

自社株買いの停止も発表。20年の設備投資見通しは13億ドルと、当初目標の16億─18億ドルから縮小した。

第2・四半期の費用節減見通しは3億5000万─4億ドルとした。

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