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米スタバ、4-6月の中国販売は最大35%落ち込みも 9月までの回復予想

米スタバの外観
米コーヒーチェーン大手のスターバックスが28日発表した第2・四半期決算(3月29日まで)は、調整後の1株利益が0.32ドルとなり、市場予想と一致した。ニュージャージー州マタワンで1日撮影(2020年 ロイター/Eduardo Munoz)

[28日 ロイター] – 米コーヒーチェーン大手のスターバックスは28日、第3・四半期(4—6月)の中国の既存店売上高が新型コロナウイルスの影響で大幅に落ち込むとの見通しを示した。ただ、9月末までには回復する見込みだとした。

第2・四半期決算(3月29日まで)は調整後の1株利益が0.32ドルとなり、市場予想と一致した。

世界全体の既存店売上高は10%減少。リフィニティブのアナリスト予想平均は9.7%減だった。

米国以外の既存店売上高は31%減。カナダ、日本、英国では直営店の75%以上が休業となった。

中国でも1ー3月期のほとんどは店舗が休業に追い込まれた。その後、中国の店舗の98%が営業を再開しているが、営業時間の変更や、客席の削減など安全面の対応を行っている。

同社は中国の既存店売上高が第3・四半期に25—35%落ち込むと予想。第4・四半期(7─9月)は最大で10%の減少になり、年度末の9月にはほぼ横ばいになる見通しとした。年間の中国既存店売上高は15─25%減と予想した。

米国事業の見通しは明らかにしなかったものの、今期は大幅な打撃を受ける見通しで、来期も厳しいとした。

米国では約半数の店舗が休業しており、営業を続けている店舗も3月には受け取りや配達のみのサービスへの切り替えを余儀なくされた。

ケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は米国の店舗再開について、地域ごとに周到に安全面の手順を強化した上で、6月上旬までに約90%の店舗を再開できるだろうとの見方を示した。

スタバは最大100店舗の新規出店を来年度に延期するものの、依然として今年度に差し引き500店舗以上の新規出店を行う見通しだ。

株価は引け後の取引で約2%下落した。

*内容を追加しました。(2020/4/29 16:00)