[東京 10日 ロイター] – 吉野家ホールディングスは10日、2020年2月期連結業績予想を上方修正すると発表した。売上高は従来予想を70億円上回る2150億円に、営業利益は26億円上回る36億円に引き上げた。純利益は構造改革費用の影響などを精査中のため、1億円に据え置いた。
売上高は国内吉野家がけん引した。牛丼の新サイズ「超特盛」「小盛」の投入や消費増税後に行ったテークアウトも含めた割引キャンペーンなどが奏功し、吉野家の既存店売上高(前年比)は19年10月が8.2%、11月が7.3%、12月が11.3%増加した。損益面では収益改善策の効果が出始めているという。
吉野家HDは2019年2月期に純損益が60億円の赤字に陥るなど業績が悪化したが、今期は業績が改善傾向を示している。上半期業績予想を上方修正した際には、消費増税の影響などを見極めるとして、通期予想を変更していなかった。