SC総数が16年ぶりに前年割れ、閉鎖が新設を上回る
日本ショッピングセンター協会の集計によると、2019年の国内ショッピングセンター(SC)の総数は3219(速報値)と前年に比べて1施設の減少となった。SC総数が減少するのは03年以来、16年ぶり。
新設数は46と2年ぶりに増加したが、閉鎖数が47と新設数を上回った。少子高齢化や競合の激化などで地方を中心にSCの閉鎖が増えている。インターネット通販市場の拡大やテナントの人手不足深刻化など、SCを取り巻く環境は厳しさを増している。
店舗面積が1500平方メートル以上で、テナントが10店以上入る商業施設を集計した。都道府県別の新設数は、東京都が8、千葉県と大阪府が4、神奈川・埼玉・福岡の各県と京都府が3と人口が集中する大都市部が上位となった。
一方、新設SCの平均店舗面積は1万5839平方メートルで、18年の2万392平方メートルに比べ小ぶりとなった。平均テナント数も50店で、前年より11店減少した。
20年に開業予定のSCは12月20日時点で判明しているものが40ヵ所ある。主な大型のSCは以下の通り。
■2020年に開業予定のSC
施設名、計画名 | 所在地 | 店舗面積 | 開業予定 |
iias(イーアス)沖縄豊崎 | 沖縄県豊見城市 | 約4万7600平方メートル | 4月 |
ショッピングシティ有明ガーデン | 東京都江東区 | 約4万平方メートル | 4月 |
イオンタウンふじみ野 | 埼玉県ふじみ野市 | 8万1975平方メートル | 秋 |
イオンモール上尾 | 埼玉県上尾市 | 約3万4000平方メートル | 秋 |
ららぽーと愛知東郷町 | 愛知県東郷町 | 約6万3900平方メートル | 秋 |
アリオ松原 | 大阪府松原市 | 3万4000平方メートル | 11月 |