アスクル、6〜11月期の営業利益は3.4倍増、ロハコの物流コスト削減などで
アスクルが発表した2019年6〜11月期の連結業績は、売上高が前年同期比4.3%増の1996億円、営業利益が約3.4倍の34億円と大幅な増益となった。BtoC事業の「LOHACO(ロハコ)」で物流コストが低減したことなどが、大幅な増益につながった。純利益は約7倍の21億円だった。
ロハコでは、19年1月に配送料が無料となる注文金額を税込み1900円以上から3240円以上に引き上げ、配送コストが低下。販売管理費率が1.2ポイント改善した。この結果、ロハコを中心とするBtoC事業の営業赤字は前年同期の50億円から35億円に縮小した。ロハコについては、23年5月期までに黒字化を実現するとしており、黒字化計画の概要は20年7月までに公表する予定だ。
一方、主力のBtoB事業の売上高は5.4%増の1640億円、営業利益は8.5%増の68億円だった。オリジナル商品の拡大などが、増収増益につながった。オリジナル商品は11月20日時点で約8600アイテムにまで増え、11月の月次売上高の37%を占めた。
20年5月期通期の連結業績については、従来予想を据え置いた。売上高は前期比4.3%増の4040億円、営業利益は94.7%増の88億円を見込んでいる。