[特別レポート]韓国食材(K-FOOD)最前線レポート

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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ビタミンA、Cおよびミネラルなど多くの栄養素があり、添加物がまったくない栄養おやつとしても人気が集まる「半生干し柿」

▲2018年から日本への販路を拡大しているネイチャーファーム
▲2018年から日本への販路を拡大しているネイチャーファーム

 山に囲まれている地域の特性で柿の種がなく渋味も少なく、甘味が強い清道の「清道柿」。清道は、慶尚北道の最南端にあり、昔から水、空気、人の品性この三つが青いという地域で三青と呼ばれる。この地方の柿は種がないため加工がしやすく、また糖分も高く、ビタミンも豊富だ。

▲徹底した衛生管理を行っている生産工場
▲徹底した衛生管理を行っている生産工場

 今回は2018年から干し柿製品を日本市場で販売を開始したネイチャーファームを取材した。徹底した衛生管理と体系化された乾燥設備を有し、清道の柿を使用して天然の無添加、乾燥柿製品を製造する会社だ。消費者ニーズに応え、主に干し柿、半生干し柿、アイス、柿シロップ、羊羹などさまざまな製品を開発、販売している。近年はFOODEXにも出展。各製品の紹介や会社の紹介などを通じ、日本での販路を拡大している。現在は日本の青果卸を通じ、大手スーパーマーケットやコンビニエンスストア、お弁当提供企業やコストコ ジャパンにも販路を持つ。今後も日本のニーズに対応し、特性である甘味と食感の「半生干し柿」の供給体制を強化していく。

▲日本で発売されているネイチャーファームの製品「おやつ熟柿」(販売元:ファーマインド)
▲日本で発売されているネイチャーファームの製品「おやつ熟柿」(販売元:ファーマインド)
▲販路拡大をめざし、FOODEXにも出展している
▲販路拡大をめざし、FOODEXにも出展している
▲「おやつ熟柿」店頭訴求POP
▲「おやつ熟柿」店頭訴求POP
▲半生干し柿はさまざまな食べ方で親しまれている
▲半生干し柿はさまざまな食べ方で親しまれている

 今回の取材を通じ、韓国の農産・加工各社が日本を重要なマーケットとしてとらえ、製品管理や商品開発を積極的に推し進めていると感じた。しかし、こうした実情は日本ではまだまだ知られていない。日本の小売業がこれら韓国食材(K-FOOD)の持つ付加価値に注目し、それを消費者に伝えることができれば新たな需要拡大につながるだろう。

 

問合せ先
韓国農水産食品流通公社(aTセンター)〈東京支社〉
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-4-10 KOREA CENTER 5F
TEL:03-5367-6656 / FAX:03-5367-6657
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