[27日 ロイター] – 米ファストフードチェーン大手マクドナルドが27日発表した2021年第4・四半期決算は、売上高と利益が共に市場予想を下回った。米市場は好調だったものの、新型コロナウイルス拡大に伴う制限措置の再導入を背景にオーストラリアや中国での売上高が低調だった。費用拡大も重しとなった。
総売上高は13%増の60億1000万ドル。米国のほか、英国やイタリア、ドイツ、フランスでの売上高が増加した。しかし、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の60億3000万ドルには届かなかった。
1株当たり利益は2.23ドルと、市場予想の2.34ドルを下回った。
サプライチェーンのボトルネックに伴う食材などの調達費用拡大や米国での賃金引き上げが響き、経費は14%増の36億1000万ドルとなった。
米既存店売上高は7.5%増と、アナリスト予想の6.8%増を上回った。「マックリブ」などの特別メニューの展開や値上げが寄与した。
世界既存店売上高も12.3%増で、予想の10.73%増を上回った。