イトーヨーカ堂伊藤弘雅氏が語るセンター型「失敗の本質」と新ネットスー パー成功の要諦
トーヨーカ堂(東京都/山本哲也社長)のネットスーパーが新展開を迎えている。スタートアップのONIGO(東京都)と資本業務提携し、2025年2月から新ネットスーパーサービス「ONIGO上のイトーヨーカドーネットスーパー」(以下、新IYネットスーパー)を開始する。
店舗出荷型にセンター出荷型と、過去2つの形態でネットスーパーを展開してきたイトーヨーカ堂は新サービスをどのようにして成功に導こうとしているのか。
イトーヨーカ堂の取締役執行役員商品本部長の伊藤弘雅氏とONIGO代表CEOの梅下直也氏、同事業のキーマン2人に話を聞いた。
IYとONIGOが提携に至った背景
──両社が資本業務提携し、新サービスを始めることになった経緯からお願いします。
伊藤 ONIGOとは2022年3月から「ヨーク」屋号の小型店で即時配送の協業をスタートしました。その後、即配にはお客さまのふだんの買物をカバーする大きなチャンスがあるとわかり、品目数が多い大型の「イトーヨーカドー」店舗にも広げていきました。
過去を振り返ると、イトーヨーカ堂は01年に店舗出荷型サービスを開始し、ネットスーパーに参入しました。開始後、順調に売上を伸ばしていきましたが、増加する注文数に対し配送キャパシティが不十分になってしまうという課題に直面します。
これを解決するため、23年夏に「新横浜センター」(神奈川県横浜市)を開業し、センター出荷型ネットスーパーに移行しましたが、今度は総菜や寿司など鮮度を保てる期間が短い商品の扱いが制約されてしまうという課題が浮上し、最終的に、センター型から撤退するという決断をしました。
一方で、
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