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値入れミックスの技術をマスターし、戦略的に使いこなす

構成:西岡 克(フリーランスライター)
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食品スーパー(SM)にとって値入れミックスは必須の技術である。とくに日によって原価や品質が変化する青果売場では不可欠ともいえる。しかし実際に活用しているSMは少ないようだ。今回はこの値入れミックスについて解説しよう。

あらゆる場面で幅広く使える技術

 値入れミックスとは、異なる値入れをうまく組み合わせて、トータルの粗利益高を確保する手法のことである。値入れミックスは以下のような場面で活用できる。

❶定番、特売、スポット販売
❷プライスラインの整理
❸部門全体(期間=日、週、月)
❹ABC分析によるロス率削減
❺許容ロス高の把握による戦略的売価
❻ライフサイクル(単品、部門)
❼店舗間(競合店対策など)

 それぞれについて解説する。

青果売場 野菜 イメージ
食品スーパー(SM)にとって値入れミックスは必須の技術である。とくに日によって原価や品質が変化する青果売場では不可欠ともいえる(i-stock/ZeynepKaya)

❶定番、特売、スポット販売

 定番、特売、スポット販売という販売方法ごとに異なる値入れ率を設定することは、多くの企業で実施しているだろう。特売時の値入れは

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