オイシックス、規格外の食材を販売する「ふぞろいRadish」開始
オイシックス・ラ・大地は、大きさが小さかったり、形がいびつだったりする出荷規格外の野菜や果物などを販売する食材宅配サービスを始めた。従来は廃棄されていた規格外品を販売することで、食品ロスの削減につなげると共に、契約生産者の経営を支援する。
同社が運営する食材宅配事業「らでぃっしゅぼーや」において、「ふぞろいRadish(ラディッシュ)」のサービス名で4月5日から始めた。全国約4000の契約農家から規格外の生産品を仕入れて、同サービスを通じて販売する。
販売するのは小さめのタマネギや形がいびつなトマト、色ムラのあるパプリカ、外皮に傷のある柑橘類など。サイズによる選別をしていないエビやイカなどを使ったパエリアのミールキットなどの加工食品も販売する。
取扱商品は季節や生産状況によって変動するが、約40アイテムでスタートし、年間で100アイテム程度を販売する予定だ。
日本における食品ロスは2017年で約612万トン(農林水産省推計)とされており、大きな社会課題の一つとなっている。新型コロナウイルスの感染拡大で外食産業の需要が減り、行き場を失った食材も増えている。オイシックスでは、エシカル(倫理的)消費の観点から規格外品にも一定のニーズがあると考え、新サービスを始めた。