施設にスーパーを併設 介護事業者が全日食の加盟店になる意外な理由と効果
全日本食品(東京都/平野実社長)が運営する「全日食チェーン」は、主に中小規模の食品小売店が加盟するボランタリーチェーンだ。同社が加盟店数を増やすために取り組んでいるのが、介護施設に食品スーパー(SM)を併設する「介護施設共同開発事業」である。全日食チェーンが同事業を開始した背景や、介護事業者がSMを運営する理由を探るべく、最初の事例である「全日食チェーン大宮店」(以下、大宮店)を訪れた。
SMとの共同出店で地域社会に溶け込む
全日食チェーンが「介護施設共同開発事業」を本格的に開始したのは20年2月のことだ。きっかけはデイサービスセンターが併設されている大宮店を平野社長が視察した際、自分で買物をしている要介護者の笑顔を見たことだという。少子高齢化が進む日本では、高齢者の数とともに要介護者の数も増加しつつある。要介護者に日常の喜びをもたらす手段として、介護施設併設店舗は需要があるのではないかと想定した全日食チェーンは、新たな加盟店創出の手段として、介護事業者を加盟店として迎え入れる「介護施設共同開発事業」を開始した。
大宮店は、
DCS Report の新着記事
-
2024/12/19
いなげや統合で規模は国内最大手のU.S.M.H 加食日配の仕入れ統合へ -
2024/12/19
大手小売との提携で進める、Uber Eatsの日本市場攻略戦略とは -
2024/12/18
SPAの強みを生かし切る!メガネチェーン「Zoff」、上場後の成長戦略は -
2024/12/18
良品計画、清水智新社長が語る、良品計画の意欲的な成長戦略 -
2024/12/17
クスリのアオキ四国進出!買収SMフル活用し生鮮すべて直営の凄み -
2024/12/04
デジタルで進化するポップアップストア
この連載の一覧はこちら [259記事]
関連記事ランキング
- 2024-12-11強敵が次々商圏に出店!平和堂の戦略と新たなモデル店の成果とは
- 2024-12-12関西を攻めるバロー!大阪で あえて 激戦区に出店した理由とは?
- 2024-12-26東京・三軒茶屋の駅近に出店! 「スーパーベルクス世田谷太子堂店」の売場を解説
- 2024-12-25ヨークベニマル泉玉露店の売場づくりを徹底解説!
- 2024-12-24ヤオコー話題の新店、新百合ヶ丘店の売場づくりを徹底解説!
- 2024-12-10EDLPと独自化で対峙!自信あり、ライフの関西オーケー対策
- 2024-12-26ヨークベニマル大髙耕一路社長が語る、ヨークHD誕生の成果と自社が果たす重要な役割とは
- 2024-12-13地域密着のEDLP フォーマットで迎え撃つ、関西地場中堅小売の戦略
- 2024-12-07イオン九州の戦略小型店、80坪のマックスバリュエクスプレス下呉服町店を徹底解説!
- 2024-11-08怒濤の出店で1兆円が見えたロピア!大きな進化と懸念される副作用とは
関連キーワードの記事を探す
クックマート、独自性の高い品揃えと“ひと手間主義”で牛肉カテゴリーの価値訴求を強化
コンテスト参加による販売実績の伸長や陳列技術の向上など多様なメリット
いなげや統合で規模は国内最大手のU.S.M.H 加食日配の仕入れ統合へ
大手小売との提携で進める、Uber Eatsの日本市場攻略戦略とは