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北陸復興、シェアニーズ対応、環境負荷低減……多様化進むイオンの“恵方巻戦略”

阿波 岳 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)
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地域食材を生かした商品ラインアップ

 そこでイオンリテールは25年の恵方巻について、「地域性」や「多様性」を打ち出した商品ラインアップを展開する。たとえば、能登半島地震からの復興支援の一環として北陸地方の食材を活用した「北陸応援恵方巻」シリーズでは、福井県産香箱がにを取り入れた商品を11万円で販売する。恵方巻としては高価格帯の商品だが、かに3杯分のむき身を贅沢に盛り込んだ“特別感”を訴求する。また、「ふくい甘えび」や能登・小木産のスルメイカ、石川県産のサワラを使った太巻を詰め合わせた「北陸応援太巻き3種セット」(税抜1800円)を提供する。

イオン恵方巻
「北陸応援恵方巻」シリーズの恵方巻

 さらに、家族や友人とシェアして楽しむシーンを想定し、具材を太巻からはみ出すほど盛り込んだ「溢れすぎた鉄火の太巻」(同1800円)、中巻88巻を詰め合わせた過去最大級のボリュームとなる「みんなで楽しむ巻き寿司三段重(宴)」(同7000円)を販売する。

イオン恵方巻
シェアシーンを想定した「みんなで楽しむ巻き寿司三段重(宴)」(同7000円)

 また、今年から食べきりサイズの商品を新たに投入した。毎年、好評を博している銀座「鮨よしたけ」監修の「極 太巻」(同1380円/1本)、「招福海鮮恵方巻」(同1800円/1本)は「少量多品種を楽しみたい」「具材たっぷりの太巻を丸ごと食べるのは難しい」という消費者の声に応える形で1/3サイズの「極 太巻」(同498円)も展開する。

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記事執筆者

阿波 岳 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

大学卒業後、社会の荒波にもまれる日々を経験。そこで書籍や会報誌の編集に携わるうちに、メディア事業への興味が芽生え、今に至る。
趣味は喫茶店巡りと散歩。喫茶店での一杯のコーヒーや、街角の散策を生きがいとしている。
これまで全都道府県を制覇するという小さな目標を達成した。何かを極めたり、制覇したりすることには、なぜか人一倍の熱意を注いでいる。
最近の悩みは、ここ数年で増えた体重との戦い。健康の大切さを意識しつつも、喫茶店のコーヒーに合わせたスイーツや、ランチの大盛りがやめられない。今日もまた元気に「大盛で!」と注文しつつ、明日こそ控えめにしようと心に誓っている。

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