3分でわかる!最新の店づくりの4つのトレンドとは!?
店舗トレンド③
デジタルを活用した
スマートストア開発
人手不足が深刻化するなか、生産性の向上は小売企業にとって喫緊の課題だ。そうしたなか各社は、できるだけ人手をかけずに、質の高い商品・サービスの提供を可能にする店づくりを推し進めている。
なかでも先進的な存在がトライアルホールディングス(福岡県)だ。同社は18年から機械やAIを活用した「スマートストア」の出店をスタート。19年4月には改装により、食品・衣料・家電・住居関連品をフルラインで揃えた大型スマートストアの1号店として「メガセンタートライアル新宮店」(福岡県糟屋郡)を開業した。
同店では約3600坪の広大な売場に計1500台のAIカメラと計200台のデジタルサイネージを設置。AIカメラのデータ解析機能を生かし、商品の欠品を効率的に防止するとともに、顧客に応じた商品広告をサイネージで映して、売場での提案力を高めている。
店舗トレンド④
他業態による
食品強化店の出店
「食」は消費者の日常的な来店動機を生み出せることから近年、ドラッグストアやホームセンターなどの他業態による食品を強化した店舗の出店が加速している。
そうしたなか19年に話題を集めたのが、「無印良品」を展開する良品計画(東京都)だ。同社は18年3月、増床オープンした「イオンモール堺北花田」(大阪府堺市)に初めて生鮮4部門を揃える店を出店。19年にも、レストランとホテルを併設し「世界旗艦店」と位置付ける「無印良品銀座」(東京都中央区)、地元の生産者と消費者の接点づくりに力を入れる「無印良品京都山科」(京都府山科区:以下、京都山科店)と2つの食品強化店舗を開店した。
なかでも最新店舗である京都山科店では、「地域のくらしの拠りどころ」をめざし、1号店の3倍以上の数の地元企業や生産者と協業。とくに素材の「加工」にこだわる地域の専門店をテナントとして誘致し、ともに食品売場とフ―ドコートをつくりあげた。このように他業態が食マーケットへの侵攻を強め、提案のノウハウを着実に蓄積させている。
本記事で触れた店舗以外にも2019年は各社が総力を結集させた、さまざまな店舗がオープンした。果たして最も高い評価を得て「STORE OF THE YEAR 2020」に輝くのはどの店舗なのか。
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