コスモス薬品、増税後も価格据え置きの影響で上期減益も、関東へ積極出店

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 齋藤綾奈
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関東地区へ郊外型店舗を2030店展開か

 九州を拠点に全国へ店舗網を拡大するコスモス薬品は上半期、関東1、中部6、関西18、中国2、四国2、九州12、合計41店を新規出店し、総店舗数は20年5月期第2四半期末で合計1032店舗になった。下期についても、期初の計画通りに進める予定だ。通期では関東5、中部・関西で55、中国・四国・九州で30を計画しており、下期は上半期を上回るペースでの出店となる。

 同社として重点エリアと位置付けているのは、関東地区だ。現状、関東地区の既存店は、インバウンド向けの“副業的”な店舗か、実験的な都市型店が中心となっている。「来期以降は“本業”として位置付ける郊外型店舗を、関東地区で20~30店舗出店したい」と横山社長は関東圏攻略に意欲を見せる。

「九州と比べて人口密度が高く、高所得者も多い関東は“肥沃の大地”である。出店することで売上高も利益も上がる」と横山社長が述べた。

 同社の九州地区などの郊外型店舗の標準は、売場面積450~500坪程度、年商6億5000万円ほどだが、関東地区で出店した場合はその数字を上回る可能性があるという。

 「首都圏のドラッグストアは、物販が少ない傾向にある。物販の多い当社は競争力をもっている」と出店後の優位性獲得に意欲的だ。同社は、来期以降も年間100店舗のペースで出店を続ける方針で、ドラッグストアだけにとどまらず食品スーパーにとっても脅威となりそうだ。

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