ワークマン発!ホームセンターで盛り上がるワークウエア市場

高浦佑介 (ダイヤモンド・ホームセンター編集長)
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ヒーター内臓防寒ウエアが大ヒット!

 LIXILビバ(埼玉県/渡邉修社長)も力を入れている。最近の新店ではワークウエア売場をしっかり確保し、女性向け商材も増やしている。さらに、PB(プライベートブランド)のヒーター内臓防寒ウエアは、テレビCMを打った効果もあり、品薄になるほど売れているという。

ビバPB
LIXILビバのPBのヒーター付き防寒ウエア。品薄になるほど、よく売れているという

 新しい取り組みを始めたのは島忠(埼玉県/岡野恭明社長)だ。10月に増床リニューアルした「ホームズ所沢店」(埼玉県所沢市)では、SPA(製造小売)型のアパレルブランド「Carabiner(カラビナ)」を初出店した。防水や伸縮などの機能性、価格だけでなく、デザイン性も追求したワークウエアとなっている。職人ではなく、30~40代のファミリー層の一般消費者をターゲットにしている。

カラビナ
島忠が新しく取り組み始めた、アパレルSPAの「カラビナ」

 ワークマンが火付け役となってけん引しているワークウエアブーム。オーバーストア化や、ネット通販やドラッグストアなどの他業態との競争激化で、市場の伸び悩みが続いているホームセンター業界にとって、アウトドアブームに続いて、市場を盛り上げることができる明るい材料となるかもしれない。

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記事執筆者

高浦佑介 / ダイヤモンド・ホームセンター編集長

2010年東京大学文学部卒業、12年同大学院修士課程(社会心理学)修了。14年ダイヤモンド・リテイルメディア入社。『ダイヤモンド・チェーンストア』誌の編集・記者を経て、19年4月よりダイヤモンド・ホームセンター誌編集長。ホームセンター業界のトレンドに精通しており、TV・ラジオなど数々のメディアに出演するほか、ダイヤモンド・リテイルメディアYoutubeでも業界解説動画を配信している。

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