やっぱり京都人はパンをよく食べる? 地場ベーカリーチェーンの本店で食べる限定商品

2023/11/17 05:59
森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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やはり食べたい「本店限定」商品

 入口すぐの場所に置いてあるトレイとトングを手に取り、売場へ。さて何にするか。胃袋の大きさは限られているため念入りに選ぶ。

 まずは看板商品の「カルネ」は外せない。志津屋と言えばこの商品であることに、異論を唱える京都人はいないはず。ちなみに私が手に取ったのはいくつか種類があるうちの「京かるね」。次は定番の「元祖ビーフカツサンド」。売場でも売れ筋「第1位」とのPOPが添えてあった。

選んだのは人気商品の「カルネ」「元祖ビーフカツサンド」、そして本店限定の「マシュマロチョコカルネ」

 問題は最後のひとつ。悩みまくっていたところ、ふと目に留まったのが本店限定の「マシュマロチョコカルネ」。あぁ、もうこれしかないとすぐトレイに乗せた。

 レジにてアイスコーヒーを注文、スタッフのお姉さんに店内で食べると伝えた。買った商品の説明にはいずれも「温めるとおいしい」と書かれてあった。「温め、お願いできますか」と聞くと、「はい」との答え。後ほど持ってきてくれるとのことで、私は精算を済ませ、席で待機した。

 数分後、揃った商品がこれである。いい感じでしょう。

 まずは「京かるね」。丸く、かわいらしいフランスパンにマーガリンを塗り、ハムとスライスオニオンを挟んだだけの素朴なパン。そのままガブリとやる。パンはほんのり温かいが、中身はマーガリンが少しなじむぐらいの温度で、具材はややひんやりしている。これは何度食べてもおいしいよな。

「京かるね」は、マーガリンを塗ったフランスパンに、ハムとスライスオニオンを挟んだだけの素朴なパン

 次は「元祖ビーフカツサンド」。一切れを手に取り、口に入れた。これは割としっかり温めてある。なるほど、商品のおいしさをもっとも引き出してくれる温度で提供しているのか。いうまでもなく、安定のウマさである。

3種類のパンは温めてもらったが、「元祖ビーフカツサンド」は割りとしっかり温めてあった

 いよいよ最後は限定商品。写真を見てもらうとわかるが、マシュマロがやや溶けている。しかし頬張ると板チョコはまだ固く、歯応えがまたよいのだ。適切な温度で食べることの楽しさを知ったね。

限定商品は、マシュマロがやや溶けているが頬張ると板チョコはまだ固く、よい感じの歯応え

 時々、アイスコーヒーも飲んだが、これも私好みの風味でサイコーである。

 わざわざ足を運んだ甲斐があったというものだ。読者の皆さんにも、京都で有名な志津屋のパンを食べてほしい。ただ本店には限定商品があるものの、アクセスはやや不便。しかしご安心を。「カルネ」なら京都駅の売店にも売っているので、見つけたらぜひ食べてほしい。きっと次も食べたくなるはずだ。

「カルネ」は京都駅でも売られている。写真は、新幹線上りホームの売店
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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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