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完全失業率、8月は2.2%で横ばい 「完全雇用に近い状態」と総務省

街角景気の悪化止まらず、長梅雨や貿易摩擦が影響=7月調査
8月の完全失業率(季節調整値)は2.2%で、前月から横ばいだった。写真は都内で昨年10月撮影(2019年 ロイター/Kim Kyung Hoon)

[東京 1日 ロイター] – 総務省が1日発表した8月の完全失業率(季節調整値)は2.2%で、前月から横ばいだった。ロイターの事前予測調査では2.3%への上昇が予想されていた。厚生労働省が発表した8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.59倍で、前月と同水準だった。有効求人倍率は、事前予測で1.58倍が見込まれていた。

完全失業率は2018年入り以降、2.2―2.5%のレンジ内での推移を続けている。総務省は「完全雇用に近い状態」(幹部)と指摘した。

就業者数(季節調整値)は6735万人と前月に比べ19万人増加。完全失業者数(同)は154万人と前月から変わらずだった。

原数値では、就業者数が前年同月比69万人増の6751万人。80カ月連続で増加し、過去最多となった。15―64歳の就業率は77.9%で過去最高タイ。低水準の完全失業率と合わせ、総務省は「雇用情勢は着実に改善している」(幹部)と総括した。

もっとも、正規の職員・従業員数は前年同月に比べて18万人減り、2014年11月以来の減少となった。前年同月に高水準だった反動の側面があり、「水準自体はまだ高いところにある」(総務省)。ネット通販の台頭による販売不振で、卸売業・小売業で正規職員・従業員が減った。