双日、豪州産レアアース輸入開始=重希土類、中国依存脱却へ

双日は30日、オーストラリアで採掘したレアアース(希土類)の輸入を今月下旬に開始したと発表した。電気自動車(EV)や風力発電などに使用される「重希土類」で、将来は国内需要の3割程度を豪州産で賄う計画。日本はレアアースの大半を中国からの輸入で賄っており、調達先の多様化が期待される。
豪州の鉄鋼会社ライナスが採掘し、マレーシアに運んで分離・精製する。精製まで自国内で行う中国産レアアースに比べると割高だが、中国産は米中貿易戦争の影響で供給が不安定になる恐れがあり、豪州産は一定の需要が見込めるという。
双日は2011年にライナスとレアアース供給に関する基本合意を結び、同社に出資するなどして輸入の準備を進めてきた。経済産業省も重要鉱物の供給確保を推進しており、双日は同省などと連携し、半導体材料に使われるガリウムの調達に向けて豪州での調査事業に取り組んでいる。





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