8月消費者物価、2.7%上昇=伸び鈍化も食料高騰続く―総務省

総務省が19日発表した8月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が111.6と、前年同月比2.7%上昇した。プラスは48カ月連続。政府の負担軽減策によるエネルギーの下落が全体を押し下げ、伸び率は3カ月連続で縮小。9カ月ぶりに3%を下回った。ただ、コメを中心に食料品の高騰は続いている。
生鮮食品を除く食料は8.0%上昇と、1年1カ月ぶりに伸び率が縮小した。昨年夏ごろから高騰した米類の上昇率は依然として高水準ながら、伸びが一巡し、69.7%と前月(90.7%)から鈍化した。
コメ関連はおにぎりが18.5%、外食のすしが7.9%、いずれも上昇した。スーパーなどの店頭に並び始めた25年産米の影響は今後表面化する見通し。
エネルギーは3.3%下落。政府の電気・ガス料金負担軽減支援事業を受けて電気代が7.0%、都市ガス代が5.0%、いずれも下落した。ガソリンは原油高により0.6%上昇と、3カ月ぶりにプラスに転じた。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は2.7%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.3%、それぞれ上昇した。







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