コメ、5キロ3891円=115円高、2週ぶり上昇―農水省

農林水産省は5日、全国のスーパー約1000店舗で8月25~31日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が、前週より115円高い3891円だったと発表した。上昇は2週ぶり。産地や品種が単一の「銘柄米」は、新米も含めて価格が高止まりしている。
銘柄米の平均価格は4272円と、3月3~9日の期間以降は4000円台の高値で推移している。出回り始めた新米は、各地の農協(JA)が農家に前払いする「概算金」が上昇し、前年より高値傾向にある。政府備蓄米の価格押し下げ効果を打ち消しているもようだ。
コメを取り扱うドラッグストアなどを含む小売店約6000店舗の平均価格も、3586円と前週比87円上昇した。
米穀安定供給確保支援機構が5日に発表した調査によると、向こう3カ月のコメ価格の見通しを示す指数が8月は69と、前月から23ポイント上昇した。指数は50を境に100に近づくと「将来高くなる」との見方が強まったことを示す。秋以降も店頭価格の上昇が続く可能性がある。
一方、全国農業協同組合連合会(JA全農)は同日、競争入札で落札した政府備蓄米29万6195トンについて、取引先の卸売業者に対し、8月中にすべての販売を完了したと発表した。








