オーストラリア産食用ぶどう、日本市場で130品種展開へ

オーストラリア生食用ぶどう協会(Australian Taste Grape Association Inc., 以下、ATGA)は、オーストラリア産生食用ぶどうの日本市場への輸入解禁を受け、2025年シーズンより130品種以上のぶどうを提供すると発表した。
これまで日本市場では限られた品種のみが流通していたが、今回の規制緩和により、より多様な味わいや食感のオーストラリア産ぶどうが楽しめるようになる。
オーストラリアの生食用ぶどうは、最新技術による品質管理、長期的な供給体制、環境に配慮した持続可能な農業が特長だ。ドリップ灌漑(かんがい)や精密農業の導入により甘みや食感を均一に保ち、最適なタイミングで収穫される。
サンレイシア地域などの温暖な気候により、3月から5月にかけて日本市場へ安定的に高品質なぶどうを供給することが出来るほか、環境負荷を抑える農法を採用し、持続可能な生産を実現している。
今回の輸入解禁により、日本市場にはこれまでにないバラエティ豊かなオーストラリア産ぶどうが登場する。これにより、日本の消費者の選択肢が大幅に広がり、新たな味覚体験が生まれることが期待される。
オーストラリアの生産者と輸出業者は、日本市場向けに赤・緑(白)・黒の多彩なぶどう品種を提供する予定だ。特に、黒ぶどうが日本市場に本格的に登場する点が注目される。
日本の消費者の嗜好に合わせ、以下のような品種が展開される。
・大粒でシャキッとした食感のぶどう
・細長いユニークな形状のぶどう
・赤くジューシーで人気の高い品種
・しっかりとした歯ごたえが特徴のぶどう

これらの品種には、Sun World International、IFG、Bloom Fresh、ARRA、Itumなど、世界的なぶどう育種会社が開発したプレミアム品種も含まれており、今後、日本市場で多彩なオーストラリア産ぶどうを楽しむ機会がさらに広がっていく見込みだ。